王さまの耳はロバの耳

里さんとアイドル。ネタバレを厭わないスタイルです。

良い奴

いつしか里さんの漫画のレビューとか見なくなってしまったな

と思って多分初めてくらいの勢いで、俺が好きなら媚びてみろのレビューを見たりしてました

DOGSで上がりっぱなしのテンションを落ち着けたい笑

そしたら、女好きの松田がなんで加藤に気持ちが傾くのかわからないって書いてあって、

それ私も言語化出来ないなって思って跪けから読み直すことにしました

 

 

 

 

   

 

まず思った事、

加藤の気持ちはまだエンジンをかけたばかりだったのでは?

ということ

そして、加藤も松田もお互いに自分が優位に立ちたいというマウンティング合戦であるということ

松田は惚れた方が負け理論で加藤の上に立てると確信しているし、

加藤は自分の恋愛観に自信があると里さんはインタビューで仰っていたのもあるし言葉や態度で揺さぶりをかけて落とそうと画策している

松田の好みがしょうもなかったり、彼女に浮気されたりして急激にスタートした加藤の気持ちは、松田の負けず嫌いだったりリアクションの面白さだったり意外と持ち合わせている隙だったりでどんどん加速していってるわけですねぇ

 

対する松田は加藤のペースに徐々に飲まれていってるかなと

飄々とした態度で接してきたと思いきやストレートに気持ちを伝えてきたり強引に体に触れてきたりまさにジェットコースターロマンス殺法!(なんじゃそりゃ)

 

口説き口説かれの中に挟み込まれる唐突なお仕事描写が読者を混乱に陥れる要な気がするけど、しかしながら私生活嬉しいこと悲しいこと嫌なこと楽しいこと色んなことがありながらでも仕事は否応なしにやってくるっていうごく当たり前の事に気付かされるな

毎日大変だな…全ての働く人々に感謝…

 

 

毎日飄々と、仕事はソツなくがモットーと思われる加藤だけど親の会社や自分の身分とかに口出されるのはやっぱり不快なところ、普通に人間味があっていいよね 

そういうところ見せないように努力してるのもすごいけど隠すのうますぎて怖いんだよな

松田の前では笑ったりムキになったり出来て久々に生きてるー!って感じているのだろうか

 

っていうかこれ読んでると松田の気持ちじゃなくて加藤の気持ちの変化の方がよく伝わってくるから実質跪けの主人公加藤だね…?

女好きで取っかえ引っ変え当たり前の性に対してハードルが低い松田くんは加藤にいいようにやられてるところはあるけど気持ち的には全然進んでないんだよねむしろやられちゃったこれから感がすごい

そして加藤からのヘッドハンティング

仕事を認められることが松田は何より嬉しいと思うからここが松田に響いてくると思う

ヘッドハンティングと土下座

ここから松田は笑った顔加藤に向けるようになるし気持ちも開き直って前向きになってるのが分かる

こういうことからも続編は必要だったんだなって理解できますね面白い

 

ストレートな口説き文句が刺さる松田でも街中で跪いてプロポーズはさすがに引いてて笑うw

 

 

加藤の恋を存分に堪能して次は媚びてみろへ

 

 

初っ端からこれでもか!!!ってほど松田の気持ちの移ろいが描かれている

やっぱ手を出されてからやっとスタートだったんだな松田は

ていうか、職場半袖系じゃなくても綺麗で素敵な方沢山いるのに松田ほんと見る目ないんだね…

同じ部署は一応手を出さないようにしてるのかな

 

松田の媚びに全く靡かないチエちゃんに嫉妬してしまう松田共感しかない

羨ましい!その強さ!チエちゃんかっこいい!

 

そんな松田は加藤のアプローチに靡きそうになってしまう自分と必死で戦っているのであった…

怖いよなぁ…自分で自分がわからない状態だよなぁ…

元々速球攻撃が苦手な松田だけど、俺のこと好きだって認めろ、はかなりのダメージを与えたよねぇ

跪けの頃より加藤に迫られるのが嫌じゃなくなってきてたり目で追ってしまったり…自分でももしかしたら…って位のところまできている感はある

 

(何回でも言うけど宮原次長ほんと大好き不憫すぎる)

 

 

加藤の、松田に相当ハマってる発言

跪けから連続で読むとより説得力がある

どんどん加藤は松田のこと好きになってるし比重がでかくなってるのよ

最初はおもしれー奴位の認識だったのに、松田のために人ぶん殴るくらいまで気持ちがでっかくなってしまってるからね

そしてこの比重のデカい愛を真っ直ぐにぶつけられて身動き取れなくなりつつある松田

嫌だダメだ、が頭をよぎってるのにそうじゃない気持ちもどんどん芽生えているような矛盾

 

加藤は隠すのが上手くて、それが当たり前だから当然松田にも色んな気持ちを隠してて、

松田は真っ当な人だから、好きなのに隠されてるのは許せない

最終話まで来て、まさに局面

2人が気持ちを擦り合わせる上で重要なのが、開示の必要性

怖くても自分のことしっかり話さなきゃいけないよ加藤

松田に好きになってもらうには真っ当になることが必要

 

 

松田の思う「好き」は毎日毎日相手のことを考えてしまうこと

好きになるところなんてないのに、毎日加藤のことを考えてしまう自分

加藤は直さなきゃいけないこともあるけど、とりあえず今回は松田が折れてくれたんだね

 

2冊かけて、お互い恋の始まりを描いたお話だったんだなと気づけましたね

嫌い!って言いながらまともに口説けという松田超可愛いね

 

矢島さんと付き合うことによってカッコつけてる疑惑が持ち上がった斉藤さんに対して、加藤は松田と付き合っていく上でより自分らしく素直になる必要があって、それぞれみんな違ってみんないい

面白いなぁと思いました

 

斉藤さんと松田は絶対付き合えないなって思ったりもした(笑)

だまって俺について来い的だもんね斉藤さん

ついていけるのはネコ科の矢島さんだなやっぱり

 

大切な事を人に話すのが苦手な印象の加藤だけど、松田のために克服してくれたらいいよね

 

 

加藤と松田カップルも大好きだから、いつかまた2人の話が読めるといいな

次はぜひ加藤が松田に好きって言ってもらえることを願う

 

結局何故女好きの松田が加藤に気持ちが傾いたいたのかを言語化出来てないケドまぁいいか!(いいのかよ)