王さまの耳はロバの耳

里さんとアイドル。ネタバレを厭わないスタイルです。

魔が差してやった

いや、そんなことはないけど

結構慎重に考えて、ちょっと忘れて、また思い出して手に取ってみたんだけど

 

 

 

お気に入りのBL作品てものが私にもありまして

三田織さんの 白のころ

とか

三月えみさんの神様シリーズ

ですとか

最近では学ランの中まで以下略がランクインしています

 

京山あつきさんの ヘブンリーホームシックという作品もとてもお気に入りです

自然な流れと衝動、その後のゆとりある時間まで一冊で大満足素晴らしいまとまりです

異国の地での寂しさ、私にはわからないけど物凄くリアルに感じられます

 

 

で、お気に入りの作品見つかると同じ作家さんの他の作品も気になるじゃないですか

里さんは掘って掘って戻れないところまできちゃいましたけど

色々読んでみて、新作が出たらやはり気になるんですが

これはちょっと違うかな、って本読んじゃうとやっちまったー!ってなっちゃうのよ

いや、万人が面白いものなんてない

私にはこなかっただけなの

しかし私の本棚にはお気に入りをしまっておきたい

手に取るものは全てお気に入りであってほしい

願望ですけど

 

で、京山さんの新作を手に取ろうかな~どうしようかな~ってうだうだフラフラしてまして

その間に里さんの作品も何作かドロップされたので浮かれて忘れたりしてたんですけど(笑)

Cannaさんに里さんがいない寂しさと、お花見クーポンや!と思ってポチっとしたら

 

当たりだー!!└( ゚∀゚)┘└(゚∀゚ )┘!!!!

 

めっちゃ良かったです!!

何だろう?

何がポイントでいいか悪いかが分かれるんだろう

今度じっくり考えたい

 

うだうだゲイの主人公と

駅で出会った高校生

主人公の心に住み着くぼんやりとした前の恋人

職場の店長

自分のセクシャルオープンなバイトの男の子

全部うまく絡み合ってた

登場人物あげてって

結局誰とくっつくの?

って感じで

でもそれが凄く人間ぽくて

あっちにふらふら

こっちにふらふら

ってすること誰にでもあるなって

人生に迷って

全部いやになることもあるなって

そんな気持ちに寄り添ってくれるような話だったように思う

 

 

主人公はふらふらしてるしすぐ泣くし情緒不安定なんだけど

不思議と嫌悪感なく受け入れられて

それを取り巻く環境は

まるで本当の世界のようにさらっと過ぎていく

他の人の気持ちなんてわからないから

主人公はいつも考えを巡らせていて

でも他人の気持ちはわからないまま

わからないままだけど

それでもいいかもしれないって最後思えたところがとてもきれいにまとまっていた

 

あと高校生の男の子が凄くいい!!!

私も加納さん(主人公)と一緒にありがとう!出会ってくれて!ってなった

彼がいなかったら決して幸せにはなれなかったし

どんどん落ちて

何も手に入らなかったと思う

最後の二人の探す旅

私もやりたいです

 

あと、全く気にしてなかったんだけど

主人公が働くお店の名前が最後にちゃんとはっきり出てくるのが上手かったよね~

なるほど~!って

 

宮沢賢治、昔挫折したから読んでみないとだな

ちゃんと文学を触れたらこの頭の悪いまとまらない文章も少しは改善するかもしれない

語彙力とか

 

これはたくさん読み返したいなって思います